SONY製のロケーションポーター(通称:ロケポ)の機能や価格などについて解説します。
ロケーションポーターとは
ロケーションポーター(Location Porter)とは、ソニーが開発したリアルタイム映像伝送システムです。
モバイル回線(FOMAなど)、有線・無線LAN、衛星回線(BGAN)などを利用して安定した高品質映像をリアルタイムに伝送できます。
(機種によって使える回線の種類は異なります)
小型で持ち運びに優れており、様々な場所で映像伝送を行えます。
緊急・即時性が求められる場合に最適な映像伝送システムであり、官公庁やマスコミが事故現場などをテレビ中継するのに使っています。
【公式ページ】
・http://www.sony.jp/rvt/
ロケーションポーターの機能
ロケーションポーターの主な機能は「映像伝送」「映像・音声圧縮」「品質制御QoS」です。
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h3>映像伝送
ロケーションポーターには、NTTドコモのFOMA回線、有線LAN回線を用いて映像を送信する機能があります。
最近の機種では、無線LAN、衛星回線(BGAN:ビーギャン)にも対応しています。
特に衛星回線(BGAN)を利用出来るようになった事で、通信インフラの整備されていない場所(山間部や海上等)でもリアルタイム映像伝送が可能となっています。
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h3>映像・音声圧縮
ロケーションポーターには、ソニー独自の映像圧縮システムが内蔵されています。
映像圧縮コーデックには、MPEG2の2倍以上の圧縮効率を実現するH.264/AVC Main Profileが採用されています。
これにより、低ビットレートでの高画質伝送を可能にしたほか、従来の解像度/フレームレート(352×240/5~15fps)に加え、RVT-SD200では、LAN回線利用時に、720×480/30fps(60i)(Full SD)を実現しています。
また、音声圧縮コーデックには、高圧縮率のATRAC3 plusを採用し、低ビットレート伝送時にも自然でクリアな音声伝送ができます。
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h3>品質制御(QoS)
品質制御(QoS:Quality of Service)とは、利用状況によって帯域が変動するモバイル回線で、ネットワークのブレを吸収し、高品質で安定したリアルタイム伝送を可能にする技術です。
有線・無線LAN回線上では、ARC、Real-time ARQ、FECの3つの機能で構成されたIntelligent QoS機能により、回線状況に応じた安定伝送を実現しています。
また、FOMA回線を最大2回線同時に使用することで映像の高画質・安定伝送を実現するデュアルFOMA機能も搭載されています。
利用環境に合わせて<Bulkモード(画質優先)>、<Duplicateモード(安定伝送優先)>、<Intelligentモード(状況に応じてBulkモード&Duplicateモード自動切換え)>が選択可能になっています。
ロケーションポーターの価格
ロケーションポーターは、様々な機種が出ています。
だいたい30~200万円くらいのようです。
『RVT-SD200』 1,600,000円前後
『RVT-MR212』 1,800,000円前後
『RVT-MR204』 1,400,000円前後
『RVT-MR201』 650,000円前後
『RVTA-BG200』 280,000円前後
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