情報処理安全確保支援士試験(登録セキスペ)の概要、攻略法についてまとめました。
情報処理安全確保支援士試験とは?合格率と難易度は?
情報処理安全確保支援士試験(登録セキスペ)とは、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が管理している、情報セキュリティに携わるプロフェッショナル向けの国家資格です。
旧情報セキュリティスペシャリスト試験が基となって、情報系の国家資格の中で初の登録制(士業)となる「情報処理安全確保支援士」となりました。
出題形式 | 概要 |
---|---|
午前Ⅰ(小問4択形式、30問、50分) | 全分野(応用情報技術者試験の午前問題レベル)から出題。高度試験、応用情報技術者試験、高度区分の午前Ⅰに合格した後、2年以内は申請により免除。 |
午前Ⅱ(小問4択形式、25問、40分) | 7分野「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」「サービスマネジメント」「システム監査」のから出題される。「ネットワーク」「セキュリティ」技術レベルが「4」と高い。その他は応用情報レベル。 |
午後Ⅰ(大問形式、3問中2問選択、90分) | 主に「セキュアプログラミング」「技術面」「運用・管理面」分野から出題。セキュアプログラミングは実務経験がないと解くのが厳しいため、「技術面」「運用・管理面」の2問を選択するのが無難。 |
午後Ⅱ(大問形式、2問、120分) | 「技術面」「運用・管理面」分野から出題。問題文が長文なので、国語力が求められる。 |
上記、4つの時間区分すべてで100点満点中60点以上を取得すれば合格となります。
直近の合格率推移は以下のとおりです。
時期 | 受験者数 | 受験率 | 合格率 | 合格者平均年齢 |
---|---|---|---|---|
2018年度・秋 | 22,447人 | 68.0% | 18.5% | 36.8才 |
2019年度・春 | 22,175人 | 65.6% | 18.9% | 36.1才 |
2019年度・秋 | 21,237人 | 65.8% | 19.4% | 36.1才 |
2020年度・秋 | 16,597人 | 69.9% | 19.4% | 34.1才 |
2021年度・春 | 16,273人 | 66.8% | 21.2% | 35.9才 |
2022年度・春 | 16,047人 | 69.3% | 19.2% | ??才 |
※合格率=100 ×(合格者数) / (受験者×受験率/100) で当日試験を受けなかった受験者は除外されています。
※引用資料:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料(IPA作成)
情報処理安全確保支援士試験の合格率は20%付近を推移しており、他のレベル4の試験と比べて難易度が低いといえます。
ただし、合格するには応用情報処理技術者試験(レベル3)以上の知識が必要です。
【午前問題】勉強方法
午前Ⅰは基本的には、応用情報レベルなので応用情報の過去問を数年分解く。
午前Ⅱの7分野「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」「サービスマネジメント」「システム監査」については、応用情報よりも踏み込んだ問題が出るため、過去問を解きつつ、わからない内容は参考書で理解を深める。
【情報処理入門】用語解説・資格試験対策まとめ
情報処理分野の用語・原理・資格試験対策について解説します。
【午後問題】勉強方法
応用情報の午後よりも踏み込んだ問題が出るため、過去問を解きつつ、わからない内容は参考書で理解を深める。
特に午後Ⅱは国語力が試されるので、過去問をいくつも解いて慣れておく。
- 認証・アクセス制御
- PKI
- サーバセキュリティ
- サーバ設定(DNS、メール、リモートなど)、ファイヤーウォール設定(IDS,IPS、UTMなど)、ログ解析、インシデント対応など
- セキュアプログラミング
試験対策直前チェックリスト
【情報処理安全確保支援士】試験対策直前チェックリスト
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