発注点法とは?発注点、発注量の決め方などについてまとめました。
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【はじめに】発注点法とは
発注点法とは、在庫量がある水準まで下がったときに一定の発注を行う手法です。各商品の発注点と発注量を決定すれば在庫管理を自動化できます。
用語 | 概要 |
---|---|
安全在庫量 | 購買リードタイム(発注~納品までの期間)に99%の確率で0しないために最低必要な棚の在庫数量。(別名:最低在庫量) |
発注点 | 発注する在庫量の水準 |
発注量 | 発注する数量 |
【発注点】決め方
① 1日の「販売量」「納入期間」を調べます。
② 以下の計算式で納入期間中の在庫減少量を計算します。
在庫減少量 = 1日の販売量×納入期間
③ 納品期間中に在庫量が0にならないように発注点を設定します。
【例】
1日の販売量が100、納入期間が一週間(7日)ならば発注点を700に設定すると納入日の在庫量が0になります。
実際は、1日の販売量は変動し、納入期間も遅れることがあるため、発注点は700より高く設定します。
【安全在庫量】決め方
安全在庫量とは、ある商品の購買リードタイム(発注~納品までの期間)に99%の確率で0しないために最低必要な棚の在庫数量です(別名:最低在庫量)。
購買リードタイムの間の消費量には変動があり、この変動にどの程度対応するかといったサービスの度合、つまりサービス率でもって安全在庫量が決まります。
サービス率は安全係数に変換され、安全在庫量は次の式で計算されます。
\begin{eqnarray}
SS=\alpha \times \sigma \times \sqrt{t}
\end{eqnarray}
安全在庫量:SS
安全係数:α
標準偏差:σ
リードタイム:t
【決め方】発注量
発注量は、「発注費」「在庫保管費」を考慮して決定します。
発注量が多いほど、割引等で商品1個あたりの発注費は減少するのが一般的です。
ただし、その分在庫保管費は上昇します。
そのため、発注量は発注費+在庫保管費が最小になる「最適発注量」に設定します。
【最適発注量】計算方法
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