プロジェクトの進捗管理手法の1つであるEVMとは?例題についてまとめました。
【はじめに】EVM(Earned Value Management)とは
EVM(Earned Value Management)とは、プロジェクトの作業を金銭的な価値に置き換えた定量的な進捗管理手法です。
EVMは、PV、EV、AC、EAC、ETC、CPIといった指標があり、それぞれの意味は以下のとおりになります。
用語 | 概要 |
---|---|
PV | Planned Valueの略。プロジェクト開始時に、現時点までに計画されていた作業に対する予算 |
EV | Earned Valueの略。現時点までに完了した作業に割り当てられていた予算 |
AC | Actual Costの略。現時点までに完了した作業に対して実際に投入した総コスト |
EAC | Estimate At Completionの略。完了時の総コスト見積り。EAC=AC+ETC |
ETC | 残作業のコスト見積り。ETC=(BAC-EV)÷CPI |
CPI | コスト効率指数。CPI=EV÷AC |
【例題】応用情報技術者試験 平成25年秋期 問53
予算が4千万円、予定期間が1年の開発プロジェクトをEVMで管理している。
半年が経過した時点でEVが1千万円、PVが2千万円、ACが3千万円であった。
このプロジェクトが今後も同じコスト効率で実行される場合、EACは何千万円になるか。
【解答】
EVが1千万円、ACが3千万円なので、予算の3倍のコストが発生しています。
よって、当初の総予算が4千万円なので、このまま同じコスト効率であれば、4千万円×3倍=12千万円(EAC)となってしまいます。
【情報処理入門】用語解説・資格試験対策まとめ
情報処理分野の用語・原理・資格試験対策について解説します。
コメント